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3月 18

ひとつの影響力

FH169_L

不完全な夫婦関係をともに守りとおした両親を持ったことが、ひとつの影響力になっているのはたしかだ。
結婚生活というのは、始まったときから途切れない一本の線になって続く、連続体だと私はずっと信じてきた。
こうした「結婚生活に終止符を打つわけにはいかない」気持ちは、いくつものひどい失敗や、誠実な友や、セラピー、そして誠実な夫のおかげで自己発見することによって、何十年もかかって生まれてくるものでもある。
私は、一貫性と組織的体系によって成長するタイプの人間であり、自分が一番評価しているものに歴史を積み上げることのほうが、始めて、やめて、やり直すことを何度も繰り返すより多くの幸せを作る、と信じている人間だ。
大学へ行くまでは、ずっと同じ家に住んでいたし、一八歳になるまでは、毎年同じサマーキャンプに参加した。
最も親しい女友達の大半は、子供時代からずっと私の親友だった。
アメリカン大学でジャーナリズムを教えて、一三年になろうとしている。
今の夫と出会って結婚して以来、彼は私に四人の子供たちと、丘の上に建つこけら屋根の家と、
この瞬間と、あるひとつの未来とを与えてくれた。

もし彼が「その人」じゃないとしたら、他のだれがそうなりうるというのだろう?あなたは種を蒔く。
苗は成長して一本の木となり、その木は異国の地ではなく、生まれ育った土の中で最も高く、最も元気に成長する。
人間もそれと同じだ。
新しいことを試してみたい、動き回りたい、葉っぱをいじり回したい、といくら思っても、私たちが最も強く、最も健康的に成長できるのは、自分が生まれた土壌に張りめぐらされた根っこからなのである。
私たちは、私たち以外の何者でもない。
ロシァからの移民である祖母は、よくこんなことをいっていた。
「馬は世界中どこへでも連れて行けるけれど、馬は馬であることに変わりはないのよ」結婚したばかりのあのころ、
夫婦関係がばらばらになりかけている気がしたときでさえ、私たちはいつもたった一本の、だが繊維はしっかりした糸で、ひとつにつながっていた。

参考: